今後の研究の推進方策 |
JASPAC 01の付随研究でバイオマーカー候補として解析した22遺伝子のうち有望な12遺伝子(SLC29A1, TP53, DPYD, TYMS, EGFR, CDKN2A/p16, SMAD4/DPD4, SPARC, RRMl, UMPS, HuR, E2F7)を対象とし、これをJASPAC 04検体においても解析候補とする。しかし、JASPAC04検体の手術前検体は、生検検体のため腫瘍細胞量が非常に少なく、核酸抽出が難しいことが予想される。核酸抽出が可能な症例においては、核酸抽出を行うが、不可能な症例においては、免疫組織化学染色のみを行うこととする。また、膵癌ではKRAS変異 が95%以上でみられるとされているため、mRNA発現量解析前にKRAS変異の解析を行い、検体の品質確認を行う。また、治療後検体の遺伝子発現をJASPAC01検体と比較することで、同ー症例の比較ではなくなるが、化学療法、放射線治療による遺伝子変化の評価が可能になると考えている。
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