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2023 年度 実績報告書

胃癌に対する新規腹腔鏡用蛍光スペクトル測定システムを用いた術中転移診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K08702
研究機関北海道大学

研究代表者

海老原 裕磨  北海道大学, 大学病院, 特任教授 (50632981)

研究分担者 平野 聡  北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
七戸 俊明  北海道大学, 医学研究院, 准教授 (70374353)
野路 武寛  北海道大学, 大学病院, 助教 (10739296)
田中 公貴  北海道大学, 大学病院, 助教 (10758642)
李 黎明  公立千歳科学技術大学, 理工学部, 客員教授 (70316298) [辞退]
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード胃癌 / 腹腔鏡手術 / 光線力学的術中リンパ節診断 / 蛍光スペクトル測定
研究実績の概要

現在、センチネルリンパ節の転移有無を指標としてリンパ節郭清を個別に縮小ないし省略し、それに伴って切除範囲を最小限にするセンチネルナビゲーション手術が期待されている。しかし、センチネルリンパ節診断の感度がインドシアニングリーン (ICG: indocyanine green)単独では85.4%と一般的に実用化の指標となる感度90-95%以上を超えていないこと、また偽陰性の割合が46.4%と高いことが問題となっている。本研究の目的は、早期胃癌に対し蛍光スペクトル測定を用いた同定率の高いセンチネルリンパ節診断法を確立することである。胃癌手術におけるセンチネルリンパ節生検の感度低下の原因として、組織厚による蛍光信号の減弱が挙げられる。そのため、我々は蛍光スペクトル測定によるセンチネルリンパ節同定法に注目し、蛍光腹腔鏡システムの開発を行ってきた。本器機を用いた検証実験では、ブタ胃壁を用いた深部組織における蛍光検出の比較検討では蛍光画像観察では不可能であった13mmの深さにおいても蛍光スペクトル測定が可能であった。本結果については英文論文として報告している。2023年2月にICGスペクトル測定装置、ならびに2024年2月に腹腔鏡用プローブが医療機器として薬事承認された(30500BZX00031000)。本器機の特長は、蛍光スペクトルの連続測定が可能であり、微弱な蛍光信号も正確に測定することができる。本器機を用いた限界希釈したICG溶解液の蛍光濃度測定は終了し、本年度より臨床応用を開始している。今後は、本器機を用いた胃癌センチネルリンパ節同定を行う予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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