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2021 年度 実施状況報告書

microRNAを活用した治療抵抗性膵癌患者に対する個別化医療

研究課題

研究課題/領域番号 21K08706
研究機関三重大学

研究代表者

水野 修吾  三重大学, 医学系研究科, 教授 (70335131)

研究分担者 藤井 武宏  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00640690)
村田 泰洋  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20572655)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード膵癌 / 化学放射線治療
研究実績の概要

膵癌集学的治療効果の予測バイオマーカーについての検討を行った。
当施設で局所性膵癌に対して、2005年11月から2021年1月までに術前化学放射線療法(CRT)を施行した500例のうち、GS併用の放射線治療 (GS-CRT)を施行し、再評価を行うことができた273例について検討した。全患者はNCCNガイドラインに基づいて分類し、それぞれR:69例、BR-PV:28例、BR-A:58例、UR-LA:118であった。切除率はそれぞれ、R: 57/69 (82.6%), BR-PV: 24/28 (85.7%), BR-A: 35/58 (60.3%), UR-LA: 49/118 (41.5%)であった。CRT開始から手術までの期間はそれぞれ、R: 108日, BR-PV: 104日, BR-A: 110日, UR-LA: 134日であった。生存期間中央値(MST)と5年生存率(%)はそれぞれ、R: 50.7M 43.8%, BR-PV: 39.7M 48.4%, BR-A: 28.8M 29.5%, UR-LA: 21.9M 12.0%であった。切除例と非切除例とに分けると、切除例はR: 62.7M 51.3%, BR-PV: -M 57.2%, BR-A: 47.7M 43.1%, UR-LA: 33.6M 24.2%であり、非切除例はR: 11.6M 0%, BR-PV: 12.3M 0%, BR-A: 15.8M 0%, UR-LA: 17.5M 2.5%であった。全生存率の予後規定因子は、多変量解析の結果、解剖学的因子(肝動脈浸潤,p=0.004, 上腸間膜動脈浸潤, p=0.0019)であったが、切除例における予後規定術前因子は、多変量解析の結果、解剖学的因子(上腸間膜動脈浸潤, p=0.0006)だけでなく生物学的因子(CA19-9, p<0.0001)であった。CA19-9以外の生物学的予後規定因子を検索すべく、患者検体を用いた検討を行うため、倫理申請を施行し、必要な試薬等の物品は揃え、採取検体からmiRNAを抽出し、感受性予測バイオマーカーを検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

倫理申請の進捗状況

今後の研究の推進方策

倫理申請に難渋しているため、研究支援係などの協力を得て、研究を進めていきたい

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公開日: 2022-12-28  

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