• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

虫垂切除がパーキンソン病に与える影響に関する機構解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K08742
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

福永 哲  順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (20245731)

研究分担者 李 賢哲  順天堂大学, 医学部, 准教授 (30758321)
小林 敏之  公益財団法人環境科学技術研究所, 生物影響研究部, 研究部長 (40260070)
折田 創  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (50465069)
波田野 琢  順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60338390)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードパーキンソン病 / αシニクレイン / 虫垂 / 脂肪代謝
研究成果の概要

アルファ・シニクレイン(AS)とパーキンソン病(PD)との関連について、腸管ASが脳へ伝搬されることがPD発症の要因となりうるかという問いに対して、虫垂ASの凝集メカニズム解析を目的として、慢性虫垂炎手術摘出した虫垂26例を用いてWesten blot法(WB)によるASタンパク発現の検討を行ったところ、脂質による泳動の乱れをとらえることが出来た。そこで、脂質除去処理を行ったところ、バンドが明確になりASの発現量を正確に捉えられることができた。虫垂炎患者26症例すべてにASモノマーが存在していることを見出した。さらに、切断型ASモノマーが26症例中20症例で存在していることも確認した。

自由記述の分野

消化器外科(上部)

研究成果の学術的意義や社会的意義

パーキンソン病(PD)は神経変性疾患の1つでわが国では約20万人が罹患している。2018年にKillingerらのコホート研究により、虫垂切除がPD発症リスクを20%も抑えるという報告を受け、腸管の中でも虫垂内で、原因物質であるアルファ・シニクレイン(AS)が何らかの影響を受け、これが脳へ伝搬される可能性が指摘された。
今回の我々の研究で、虫垂内にASが豊富に存在すること。さらに、脂質によりASが凝集している事象をつかむことが出来た。PDの患者さんでもASは虫垂内に豊富に存在することから、脂質に修飾されたASが起こすメカニズムについて、次の研究費を頂き、このさらに迫るつもりである。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi