研究分担者 |
中島 正夫 山口大学, 医学部附属病院, 診療助教(4日/週) (00875487)
硲 彰一 山口大学, 医学部, 教授(連携講座) (50253159)
飯田 通久 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50554797)
吉田 晋 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60554805)
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研究実績の概要 |
本研究では、大腸がん肝転移の発生に関与する原発巣の癌細胞miRNAの同定と機能解析を行う。令和3年度、下記の実験を実施した。1.LCM法によってステージII並びにIV(肝転移)大腸癌の原発巣各々6例から癌細胞を採取し、次世代シーケンサー解析の結果からmiR-30b, miR-30c, miR-107, miR-106b, Let-7f, miR-194, miR-652を選択した。2.上記方法でステージII 並びにIV 各40例の原発巣癌細胞を採取してmiRNAを抽出し、q-PCR解析によりmiR-30b, miR-30c, miR-107, miR-106b, Let-7fはステージIV群に過剰発現することがバリデーションした。更に、患者さんの生存期間とmiRNAの発現レベルの相関性を検証してmiR-30b及びmiR-106bの2つmiRNAを同定した。3. 大腸癌細胞ライン(LOVO、SW480、WiDr、HCT116)を用いて、qPCR解析を行い細胞株にmiR-106bとmiR-30bの発現レベルを調べた。miR-106bの低い発現レベルSW480にmiR-106b mimicを、高い発現レベルWiDrにmiR-106b inhibitorを導入した。同様に、miR-30bの低い発現レベルLoVoにmiR-30b mimicを、高い発現レベルWiDrにmiR-30b inhibitorを導入した。これらの細胞を使用して;wound healing assay とinvasion assayを実行した。miR-106b及び miR-30b inhibitorは細胞遊走と浸潤を促進することが解明した。miR-106b及び miR-30b inhibitorは細胞遊走と浸潤を抑制することが解明した。
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