研究課題/領域番号 |
21K08762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
松井 康輔 関西医科大学, 医学部, 准教授 (40460828)
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研究分担者 |
小坂 久 関西医科大学, 医学部, 講師 (00532251)
海堀 昌樹 関西医科大学, 医学部, 教授 (30333199)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レンバチニブ内包シート / 肝細胞癌 |
研究成果の概要 |
進行性肝細胞癌(HCC)に高い奏効率を示す分子標的薬のレンバチニブを内包したPCLシート(レンバチニブシート)が、Drug Delivery System (DDS)としてマウスHCCモデルにおいて抗腫瘍効果を発揮するかを検討。レンバチニブシート群では無治療群および経口投与群と比較し有意に腫瘍増殖を抑制(P<0.05)、抗腫瘍効果はシート群で経口投与群より有意であった(P<0.05)。病理学的解析では、レンバチニブシート群は対照群と比べ細胞分裂が有意に抑制、微小血管の面積と密度が少なく、血管内径は狭かった(P<0.05)。腹膜播種モデルでは治療開始後30日での生存率を向上した(P<0.01)。
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自由記述の分野 |
肝臓外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、レンバチニブ内包PCLシート(レンバチニブシート)が、Drug Delivery System (DDS)としてマウスHCCモデルにおいて抗腫瘍効果を発揮するかを検討した。 PCLと分子標的薬のレンバチニブは組み合わせが可能であり、有効なDDSとなることが示唆された。抗癌剤は全身投与が一般的で、癌局所のみならず正常組織にも作用し副作用として現れる為、Lenvatinibのように高い抗腫瘍効果を認めるにもかかわらず、副作用のために化学療法を中止せざるを得ない場合も多い為、抗腫瘍効果を維持しつつ、副作用を軽減し得るDDSの開発応用が可能であることを示すことができた。
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