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2021 年度 実施状況報告書

胆管疾患に対する生体吸収性胆管代替物を用いた新規低侵襲治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K08786
研究機関帝京大学

研究代表者

宮澤 光男  帝京大学, 医学部, 教授 (20200165)

研究分担者 大西 俊介  北海道大学, 薬学研究院, 教授 (10443475)
高島 順平  帝京大学, 医学部, 助手 (20890247)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード胆管再生 / 肝門部領域胆管癌 / 胆管損傷 / 逆行性胆管炎
研究実績の概要

本研究の目的は、胆管欠損部に生体吸収性胆管代替物(Bioabsorbable bile duct substitute: BBDS)を移植し、その部位に胆管を再生させる新規低侵襲治療法の開発である。現在、外科治療の方向性は機能温存および低侵襲にあるが、肝外胆管欠損の治療法は、乳頭部機能を廃絶した胆管―腸再建が通常行われ、機能温存の方向にはない。この再建法では、逆行性胆管炎が起こり理想的ではなく、他の治療法が求められている。本研究では、胆管欠損部を直接修復可能で、その部位に狭窄なく胆管再生が可能な胆管再建用BBDSの開発を目指す。具体的には、BBDSを用い、肝門部領域胆管癌手術の低侵襲化を目指し、Y字(左右肝管を模倣)に胆管を再生させること、さらに内視鏡的に胆管欠損部を修復させること(腹腔鏡下胆嚢摘出術時の胆管損傷治療を想定)が可能かを検討し、胆管系疾患に対する新規低侵襲治療法を開発する。
本年度は、BBDSを用いて、Y字に胆管を再生させる手技の実験研究を行った。(外部の動物実験施設にて)。本BBDSにて、肝外胆管を再生させることは可能となったが、確実にY字に再生させることにおいては、さらなる改善が必要である段階である(時々、再生胆管の狭窄が認められた)。内視鏡を用いた、胆管修復、再生の研究は、順調に進行しており、論文作成の段階である。
生体吸収性材料の消化器系疾患への応用は、一部、吻合部組織補強材として用いられているが、始まったばかりであり、本BBDSの臨床研究施行のための実験を重ねていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の影響で、外部動物施設の利用が1回のみとなり、実験回数が減少した。

今後の研究の推進方策

可能な限り、実験回数を増加させ、Y字に胆管を再生させる確実な手技を開発する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響で、実験回数が減少した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 腹腔鏡下胆管-腸吻合部狭窄の組織学的評価法 人工胆管移植モデルによる検討2021

    • 著者名/発表者名
      宮澤 光男, 合川 公康, 高島 順平, 小林 宏寿
    • 学会等名
      第34回日本内視鏡外科学会
  • [学会発表] 組織工学による人工臓器開発の最前線 広範囲の臓器復元にはtissue engineeringの技術が必要である 生体吸収性シートを用いた消化管再生2021

    • 著者名/発表者名
      宮澤 光男, 合川 公康, 高島 順平, 大西 俊介
    • 学会等名
      第59回日本人工臓器学会
  • [学会発表] 良性胆管狭窄治療の組織学的評価法 人工胆管を用いた胆管再生モデルよりの検討2021

    • 著者名/発表者名
      宮澤 光男, 合川 公康, 高島 順平, 大西 俊介
    • 学会等名
      第57回日本胆道学会

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公開日: 2022-12-28  

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