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2021 年度 実施状況報告書

膵島移植における免疫隔離膜を応用した皮下移植の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K08794
研究機関福井大学

研究代表者

村上 真  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (00334821)

研究分担者 森川 充洋  福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (20569131)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードラ島分離 / ラ島移植 / 皮下移植
研究実績の概要

1)封入体の作成:1%~5%のアガロースゲルを用いて、直方体(ブロック)、シート、球状の形体が1.5mm以下、ボールは直径4mmまでであった。③強度:シート(厚さ2mm)でも割れやすく移植で破損しやすい。以上より、球状が適していると考えられた。(0.7mlのアガロースで20個作成できる)④封入時期:培養2日目からラ島同士の癒合や崩壊が起こるため、分離操作に伴う機能低下が回復する1~2日目に封入することで、それらが抑えれることが分かった。
2)ラ島の培養保存①ラ島は癒合する傾向があり培養に伴い数は54%まで減少し横ばいとなった。②高グルコース下のインスリン総分泌量も培養延長に伴い83.4%まで減少した。
3)人工膵の培養保存
先述の実験結果で厚さの問題があるが、個々での実験は人工膵のサイズを、ブロックは10mm×10mm×7mm、シートは直径2.5cm、厚さ2mm、ボールは直径4mm×20個に統一した。①ラ島生存率の比較:培養の延長に伴い、いずれもラ島数の減少とラ島の縮小化を認めた。培養28日目で球状(ボール)83.3%、シート(78.2%)、ブロック(54.4%)の順に良好であった。②インスリン分泌量:高グルコース下のインスリンの総分泌量は培養延長しても変化はほとんど無く、分離個体ごとで、上昇するものや減少するものがあった。ブロック(104.9±12.4%)、シート(101.0±15.2%)、球状(ボール)(93.8±18.6%)で培養期間の延長に伴うインスリンの分泌量には差は認められなかった。アガロースで封入して培養する事で、ラ島単体で培養するよりも、個数やインスリン分泌量維持に有効であることが証明できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね計画に沿って順調に実験を行っている。ラ島の分離において、ラットの個体差や手技によるばらつきが多い事が分かった。n=5の予定であったが、n=10まで増やして検討している。

今後の研究の推進方策

球状に作成した空の人工膵をラットの皮下に移植して、移植やグラフトの摘出が可能かを検討する。問題なければ、実際にラ島を封入して移植を行う。さらに、糖尿病ラットを作成して移植効果を検討する。
これまで行ってきた腎被膜下の移植とは異なるため、至適移植個数を検討する必要がある。
グラフトを摘出して、組織学的検索と内分泌機能の検索を行う。

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公開日: 2022-12-28  

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