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2023 年度 実施状況報告書

立体構築を兼ね備えた指向性薬物徐放系による血管シャント狭窄の新規予防法開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K08816
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 佑輔  東北大学, 医学系研究科, 助教 (70791698)

研究分担者 前田 恵  東北大学, 大学病院, 助教 (00646151)
梶山 愛  東北大学, 医工学研究科, 技術補佐員 (00872540)
伊藤 校輝  東北大学, 大学病院, 助教 (10896806)
齋木 佳克  東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)
片平 晋太郎  東北大学, 大学病院, 講師 (80870138)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード透析 / PAI-1阻害薬 / 薬剤徐放
研究実績の概要

近年、透析人口は年々増え増加の一途をたどっているが、透析ルートとしてのバスキュラーアクセスは作成後、高い頻度で狭窄・閉塞を呈することが問題となっている。バスキュラーアクセスのコンディション・長期開存を維持することは、長期にわたる透析療法の質、さらには透析患者の生活の質の向上につながると考えられる。
本研究では、これまで東北大学大学院分子病態治療学分野と共同研究にて使用しているPlasminogen Activator Inhibitor-1(PAI-1)阻害薬TM5441の抗血栓薬・抗
線維化作用を利用し、シャント血管(ビーグル犬血管内シャントモデル)への閉塞予防効果を判定するものである。
まずシャント血管の狭窄、閉塞につながる血行力学的要因を検討し、それを抑制するような外ステントを試作した。
TM5441の抗血栓作用はすでに実証されているが、血管内皮や平滑筋への組織学的評価(細胞増生抑制効果や平滑筋アポトーシスなど)はまだ実証されておらず、TM5441の血管内皮への薬理学的作用を分子レベルで検証中である。また同時にPAI-1阻害薬徐放フィルムを作成中である。指向性があり、かつ、多層性シート構造からなる徐放シートを作製する方針である。そのため本学創生応用医学研究センター細胞治療開発学分野からの協力を得て、作製を進めている。
In vitroでの実験を現在メインで進行させており、ビーグル犬を用いた血管シャントモデルは急性期では行ったが、動物実験施設の問題で慢性期モデルの作成には至っておらず、次年度の課題である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

動物実験室の改築、移動に伴い、実験用の動物飼育が限られた状況下であったため、慢性動物モデルの飼育が困難でありビーグル犬を用いた慢性期血管シャントモデル作成に遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

今後は、TM5441の血管内皮への分子病理学的検証と並行し、遅れている動物実験(ビーグル犬を用いた慢性期血管内シャントモデル作成)も同時に進めていく方針である。

次年度使用額が生じた理由

ビーグル犬を用いた慢性期血管内シャントモデル作成が本年度進めることができなかったため、次年度は動物実験も同時に進めていく予定である。
血管シャントモデルが作成できれば、同時にPAI-1阻害薬の血管内皮へ内膜増生の肉眼的評価・定量評価(CT)を行う予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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