研究課題
昨年度、LAD結紮群とコントロールであるSham群のマウスモデルの比較から、心筋梗塞を起こした心組織に特異的に発現している遺伝子を特定する結果を得ている。本年度は、LAD結紮したマウスモデルの心組織で、梗塞領域および境界領域における遺伝子発現解析から、梗塞領域に特異的に発現している細胞表面抗原分子の特定を試みた。LAD結紮して2日後にマウスを犠牲死させて、切り出した梗塞領域を含む組織をRNA laterに浸漬させた。梗塞領域を含む組織を、梗塞領域と境界領域に切り出し、その組織からRNAを抽出した。抽出したRNAの一部をアレイ解析に使用し、残りのRNAはqPCR解析の為に保存した。アレイ解析の結果から、梗塞領域と比較して、境界領域と発現レベルが10倍以上上昇した遺伝子は43個あった。そして、その43個の遺伝子の中で細胞表面抗原分子の遺伝子は10個あった。
2: おおむね順調に進展している
今年度は、マウスモデルで、心筋梗塞の境界領域で発現している細胞表面抗原分子をアレイ解析で抽出することが出来た為。
これまでの実験で得ている細胞表面抗原分子の発現レベルを、免疫染色で確認し、心筋梗塞の境界領域に特異的に発現している細胞表面抗原分子を特定する。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (2件)
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