研究課題
難治性皮膚潰瘍に対する細胞シート移植治療の実用化には安価かつ機能的にも優れた安定供給可能な他家細胞シートが必要である。本研究では、これまで開発してきた自家細胞の細胞混合シートの作用機序に着目し、用いる線維芽細胞を他家細胞に置き換え、末梢血単核球の代替となる活性化因子を補充して機能強化した積層細胞シートを開発する。今年度は、細胞シートを培養器材から剥離する際に生じる収縮や凝集ならびに生細胞数の低減に着目し、剥離の際に生じる細胞シートの性能低下を防ぐ方法を考案した。剥離前に薬剤処理することで、剥離後の細胞シートの収縮や凝集が抑制でき、細胞シートを構成する細胞の細胞死を抑制した。これにより、機能強化した積層細胞シートの性能を維持した状態で移植治療に用いることが可能となった。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Biochemistry and Biophysics Reports
巻: 35 ページ: 101510~101510
10.1016/j.bbrep.2023.101510
American Journal of Translational Research
巻: 15 ページ: 3217~3228