研究課題
本年度は、実験モデルとして報告がないマウス臀筋虚血モデルの作製について検討した。イソフルラン麻酔下で、マウスの腹部大動脈をたどり、分岐して直ぐの右の腸骨動脈を結紮し、血流をドップラーで評価した。仰臥位および腹臥位で、足底、大腿部、臀部の血流をドップラーで評価したところ、仰臥位では足底、大腿部の血流低下は検出できなかったが、腹臥位では、結紮直後において足底、大腿部、臀部の血流低下を検出することが出来た。また、この血流低下は、結紮して4週間後でも維持されていた。結紮して4週間後における大腿部組織をHE染色で評価したところ、結紮した右側の大腿部組織は、コントロールである左側の大腿部組織と比較して、組織構造が壊れている様子が観察された。
2: おおむね順調に進展している
マウス腹部大動脈から分岐して直ぐの右の腸骨動脈を結紮したものであるが、マウスの臀筋の血流低下を検出することが出来たため。
右外腸骨動脈と右内腸骨動脈を結紮することで、足底、大腿部、臀部における血流をドップラーで評価することで、マウス臀筋虚血モデルの確立に向けて実験を行う。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件)
Journal of the American Heart Association
巻: 11 ページ: e020637
10.1161/JAHA.120.020637
American Journal of Translational Research
巻: 14 ページ: 3879-3892