患者の周術期における安全管理のためには、その個別状況に応じ患者の神経筋反射を正確に評価することが非常に有益である。例えば、手術中では筋弛緩薬の追加投与や気管チューブ抜管のタイミングの決定などに、また手術後では脳神経障害合併症の予知のための情報となる。そこで、地磁気を感知する小型のモーションセンサを脳波や筋電図などと併用しこの目的のために利用できれば、安全性を高める新たな医療機器となる。さらに運動性評価アルゴリズムを個別の状況に応じて作成できれば、周術期関係だけでなく、日常のリハビリや介護などの機器としても広い応用が期待される。
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