研究課題/領域番号 |
21K08928
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
谷奥 匡 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (50554656)
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研究分担者 |
若林 美帆 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20713275)
西畑 雅由 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (20896013)
川股 知之 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80336388)
古梅 香 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90886954)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 術後痛 / 機械性痛覚過敏 |
研究実績の概要 |
手術後に軽微な機械刺激によって誘発される体動時痛は、術後患者の生活の質を低下させる だけでなく術後合併症の誘因となる。申請者らは新たな治療戦略として、特定の分子に注目するのではなく、特定の痛みを伝達する神経線維を同定し、その神経線維の機能を丸ごと抑制する鎮痛法を開発することを目的に研究を行う。申請者はこれまでの研究活動で、末梢神経に特異的に発現する新規痛み関連分子Tmem45bが機械性痛覚過敏の発生に選択的に寄与することを見出している。本研究では、痛み伝達におけるTmem45bを発現する末梢神経の役割を解明するとともに、神経線維をターゲットとした新しい痛み治療法開発のシードを呈示することを目的とする。 2021年度は、まずマウスの系統樹立を行った。Tmem45b-DTRマウスが獲られたことを免疫組織染色により確認した。続いてジフテリア毒素を投与し末梢神経でのみTmem45b陽性神経を脱落したマウスの作製に取り組んだ。過去の報告からジフテリア毒素を腹腔内投与する手法が一般的であり、同様に実験を行ったがマウスの死亡例が続発した。ジフテリア毒素の投与量や投与回数などの条件を調整し、マウスの死亡例を減らすに至った。そしてジフテリア毒素投与により、末梢神経でのみTmem45b陽性神経が脱落することを免疫組織染色により確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り実験が進んでいる
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今後の研究の推進方策 |
現在当初の計画通り実験は進行しており、引き続き計画に基づき実験を進める
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度に計画している実験の準備作業が遅れたため、一部備品の発注が間に合わなかったため。
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