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2022 年度 実績報告書

生体蛍光顕微鏡観察下のGel Formの可視化による内皮細胞機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08929
研究機関杏林大学

研究代表者

鵜澤 康二  杏林大学, 医学部, 特別研究員 (30530703)

研究分担者 安藤 直朗  杏林大学, 医学部, 助教 (10752199)
吉川 貴紘  杏林大学, 医学部, 助教 (10889166)
萬 知子  杏林大学, 医学部, 教授 (40210801)
牛山 明  国立保健医療科学院, その他部局等, 部長 (60291118)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードグリコカリックス / ヒドロキシエチルスターチ / 微小循環 / 輸液療法 / Abdominal Window
研究実績の概要

敗血症や大量出血などの重症病態に直面した患者の集中医療管理に関して、世界的に未解決な重要課題である。申請者は「血管の内皮細胞機能に効果的な治療が存在しないこと」「ベットサイドにて末梢循環をリアルタイムにモニターができないこと」が臨床に重大な問題であると捉えている。本研究は、重症病態下で核心的役割を果たす血管内皮上層のグリコカリックス(GCX)に 注目し、生体蛍光顕微鏡下での微小循環環境の観察によって、GCX層の障害/修復過程を解明することを目的とする研究である。
2021年度の実験計画は 敗血症、大量出血、開腹手術モデルの3モデルを実験系の確立が大きな柱であった。2021年度前半で開腹手術モデルの腹部観察窓(ACW)の実験系を確立し、それぞれの病的状態のGCXを観察する計画であった。
2022年度の実験計画では、各種薬剤 (HES、ビタミンC、FFP、アルブミン、Vit C)のGCXへの影響のpilot studyを行う計画であった。しかし、ACWの開発に非常に難渋し、開発が大幅に遅れており、実験が計画通りに進まなかった。一方、マウスFFPの精製やマウスアルブミンの 精製は順調に行い、パイロット実験の準備は計画通りに進行している。
しかし、ACWの開発は、本研究課題の中心であり、必ず達成しなければならないと考え、申請者は、chamberモデルや末梢循環観察技術の開発法などの技術と知識の習得のために、渡米した。渡米期間の延長に伴い、日本での本研究課題は一時的に中断した。しかし現在までに大まかなACWは完成した。申請者が帰国後に、さらにACWを改良し、計画していたpilot studyを行い、研究の遅れを取 り戻し、各種薬剤のGCXへの影響に関して、ESLの厚さ、syndecan-1濃度、トロンボモジュリン濃度等を計測し、ESLの障害修復過程を解明する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] The effect of tetrastarch on the endothelial glycocalyx layer in early hemorrhagic shock using fluorescence intravital microscopy: a mouse model2022

    • 著者名/発表者名
      Ando Tadao、Uzawa Kohji、Yoshikawa Takahiro、Mitsuda Shingo、Akimoto Yoshihiro、Yorozu Tomoko、Ushiyama Akira
    • 雑誌名

      Journal of Anesthesia

      巻: 37 ページ: 104~118

    • DOI

      10.1007/s00540-022-03138-4

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2023-12-25  

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