後根神経節(DRG)におけるPDGFRの発現と痛み受容への関連を検討した。ISHの結果、PDGFRαは、小型、中型、大型のneuronにそれぞれ15%程度、PDGFRβは、小型neuronに多かった。ISHと免疫組織化学の二重標識により、P2X3の約40%に発現した。足底へPDGF-BBとαβ-MeATPを投与すると疼痛行動が有意に増強した。このラットの脊髄後角c-fos発現細胞数は有意に増加した。感覚神経のCa2+imagingにおいてPDGF-BBはαβ-MeATPの応答を有意に増加させた。 PDGFRはP2X3の興奮性を上げ、末梢神経における痛覚受容を修飾する可能性が示唆された。
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