研究課題/領域番号 |
21K08949
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
木下 浩之 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (70291490)
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研究分担者 |
中島 芳樹 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00252198)
川人 伸次 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60284296)
渡辺 員支 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80281187)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 恐怖記憶 / 血管内皮機能 |
研究実績の概要 |
令和3年度は当該所属研究室の移動があり、引越し後に改めて機器のセッティングを行ったのみとなり、実際の実験開始は次年度から行うこととなった。また、コロナウイルスパンデミックの影響もあり、WEB会議で研究代表者と各研究分担者を交えて今後の研究遂行方針を議論した。その内容は以下である。まず、本研究計画で申請した睡眠障害作成装置を購入しそのセッティングを行う。ついで、生後3週(思春期)のC57BL6マウスを、単に1週間飼育した対照マウスと睡眠障害作製装置内で1週間かけて不眠状態にしたマウスに振り分け、申請者らが確立した現有の行動解析システム(現有)で、これらマウスの恐怖記憶定着とそれに及ぼすセボフルラン吸入の効果を3日間連続で観察することとした。この際に、雌雄の反応の違いにも着目し、婦人科患者での臨床研究の基礎的データとするのが望ましいとする意見が出された。ついで、これらの個体の記憶実験終了後に、大動脈を摘出し、これまでの我々のpreliminary dataと合致して、内皮機能障害が実際に発生しているかをまず検証すべきとの意見が出された。さらに、婦人科患者での臨床研究では、まず、帝王切開を受ける患者や正常妊娠で分娩する患者で、各種質問事項による不安の程度を調べ、それぞれの血漿中IL-17レベルをパイロット研究として行ってはどうかという案が出された。一方で、当該研究に協力してもらう大学院生らに、血管内皮機能や血管平滑筋機能に関する基礎的レクチャーを行い、次年度の研究に備えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和3年度は当該所属研究室の移動があり、引越し後に改めて機器のセッティングを行ったのみとなり、実際の実験開始は次年度から行うこととなった。また、コロナウイルスパンデミックの影響もあり、WEB会議で研究代表者と各研究分担者を交えて今後の研究遂行方針を議論した。一方で、当該研究に協力してもらう大学院生らに、血管内皮機能や血管平滑筋機能に関する基礎的レクチャーを行い、次年度の研究に備えた。
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今後の研究の推進方策 |
まず、本研究計画で申請した睡眠障害作成装置を購入しそのセッティングを行う。ついで、生後3週(思春期)のC57BL6マウスを、単に1週間飼育した対照マウスと睡眠障害作製装置内で1週間かけて不眠状態にしたマウスに振り分け、研究代表者らが確立した現有の行動解析システム(現有)で、これらマウスの恐怖記憶定着とそれに及ぼすセボフルラン吸入の効果を3日間連続で観察する。この際に、雌雄の反応の違いにも着目し、婦人科患者での臨床研究の基礎的データとする。ついで、これらの個体の記憶実験終了後に、大動脈を摘出し、これまでの我々のpreliminary dataと合致して、内皮機能障害が実際に発生しているかをまず検証する。さらに、婦人科患者での臨床研究では、まず、帝王切開を受ける患者や正常妊娠で分娩する患者で、各種質問事項による不安の程度を調べ、それぞれの血漿中IL-17レベルをパイロット研究として行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和3年度は当該所属研究室の移動があり、引越し後に改めて機器のセッティングを行ったのみとなり、実際の実験開始は次年度から行うこととなったため、次年度使用額が生じた。次年度は不眠モデル作成機器の部品購入費用やセッティング経費がかかることが予想され、これらの次年度使用額は次年度分として請求した研究費と併せて使用する計画である。
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