研究課題/領域番号 |
21K09010
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
十時 靖和 筑波大学, 附属病院, 病院助教 (00882200)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | FGF-2 / ハイドロキシアパタイト / ステンレス |
研究実績の概要 |
Ap-FGFコーティングステンレススクリューの作製条件の検討方法Ap-FGFステンレス法を基準として溶液の条件の変更、回数・時間の変更、追加浸漬を行う方法を検討した。実験Aでは従来法の浸漬液の条件を変更した。浸漬液のFGF-2の濃度、pHを変更した。実験Bでは従来法で行っている浸漬過程のうち、浸漬回数とその時間を変更した。実験Cでは従来法で作成したピンを短時間、高濃度浸漬液に浸す追加浸漬法の実験を行った。浸漬時間は1分から60分で調整した。FGF-2定量で定量評価を実施した。バイオアッセイはt検定とKruskal Wallis検定(有意水準5%)にて統計学的評価を行った。定量評価でFGF-2の担持量の結果が良かったものについてはマウス線維芽細胞由来培養細胞(NIH3T3)(RIKEN Bio-Resource Center、茨城、日本)を用いてバイオアッセイを行った。 実験AではFGF-2濃度の変更によるFGF-2担持量の有意な増加は認めなかった。 次にアルカリ化液のpH値を変更したがFGF-2担持量について統計学的に有意差は認めなかった。実験Bでは3回浸漬法を行ったが統計学的には従来法を超えるFGF-2担持量を示す条件はなかった。 実験Cでは追加浸漬法を行い浸漬時間を検討したが、統計学的には従来法を超えるFGF-2担持量を示す条件はなかった。バイオアッセイでは12分で有意に吸光度の比が高い結果となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FGF-2をステンレスピンに対してコーティングができていることが確認された。また、その条件の変更により、生物活性の程度を変化させたコーティング条件を見出した。
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今後の研究の推進方策 |
動物実験による抗感染効果に優れた条件の検討を行っていく予定である
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次年度使用額が生じた理由 |
動物実験に移行しなかったため、次年度以降に使用要諦
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