研究課題/領域番号 |
21K09014
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
長屋 聡一郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (60444311)
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研究分担者 |
岡田 英志 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30402176)
富田 弘之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50509510)
鈴木 昭夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (80775148)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 血管内皮グリコカリックス / バーシカン |
研究実績の概要 |
血管内皮グリコカリックスは血管内皮細胞の内腔面を覆っている糖タンパク質や多糖類からなる構造物で血管の恒常性維持に重要な役割を果たしている。血管内皮グリコカリックスの主成分はプロテオグリカンである。コアタンパクに1つ以上のグリコサミノグリカン (GAG)が結合した分子でコアタンパクのサイズ、結合したGAG鎖の数および細胞膜に結合しているかどうかに関してそれぞれ違いがある。その1つである可溶性プロテオグリカンのバーシカンはコンドロイチン酸/デルマタン硫酸のGAG鎖に結合し血管内皮上に存在するが詳細な機能についてはいまだ不明のままである。 申請者らのグループはこれまで血管内皮グリコカリックスはその血管の構造や臓器の特異性によってその形態が異なることを報告してきた。本研究では血管内皮上に存在するバーシカンの機能を、血管内皮特異的にバーシカンをノックアウトしたマウスを用いて、臓器による局在の相違や炎症病態下での機能について検討を行う。 このマウスの9-12週齢の雄性マウスを用いて脳や心臓、肺、肝臓、腎臓、腸管において組織学的解析を行ったところ、現時点では特にPhenotypeを認めていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウスのブリーディングが遅れており、まだ光学顕微鏡下における形態学的な検索しか行えていないため。
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今後の研究の推進方策 |
Vcan KOによって他のプロテオグリカンの発現パターンについても免疫組織学的に局在を確認し、発現量についても検討を行う。また、血管内皮特異的Vcan KOマウスの血管内皮グリコカリックスの超微形態学的解析さらには血管炎誘発下における表現型の検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究がやや遅れており抗体購入費用を次年度に一部繰り越すことになったため
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