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2021 年度 実施状況報告書

中心静脈圧波形を用いた呼吸努力の大きさの持続的な測定法の実用化にむけて

研究課題

研究課題/領域番号 21K09035
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所)

研究代表者

伊東 幸恵  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 骨発育疾患研究部門, 客員研究員 (70870442)

研究分担者 竹内 宗之  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 集中治療科・主任部長 (00774647)
川村 篤  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 集中治療科・診療主任 (00546913)
京極 都  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 集中治療科・医師 (00795445)
宮庄 拓  酪農学園大学, 獣医学群, 講師 (50568996)
則末 泰博  公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所), 東京ベイ・浦安市川医療センター, 救急・集中治療科 部長 (90870428)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード呼吸努力 / 急性呼吸窮迫症候群 / 人工呼吸器関連肺障害
研究実績の概要

COVID-19をはじめとする急性呼吸窮迫症候群患者において、大きすぎる自発呼吸は肺障害を引き起こすことが知られており、自発呼吸努力の持続的・定量的評価は非常に重要である。自発呼吸努力の大きさは胸腔内圧の変化値で表されるが、臨床で胸腔内圧の変化値を直接測定することは困難である。自発呼吸努力評価法のgold standardは、胸腔内圧を反映するとされる食道内圧を利用した方法であるが、手技が煩雑で一般的に行われてはいない。その他の自発呼吸努力評価法としてP0.1、Pmus index、呼気閉塞時の気道内圧であるPocc等の評価方法があるが、いずれも精度は高くなく、持続的な評価もできない。
我々は以前、食道内圧を用いずに中心静脈圧(CVP)に基づいて呼吸努力を評価する方法を提唱したが、感染性の患者では周囲への感染リスクがあり、また患者の呼吸状態も増悪しうる気道開放を要すること、解析が複雑であるため、リアルタイムに呼吸努力を評価することが困難であること、などの課題があった。
そこで、より簡便に、気道開放を行わない方法での持続的な呼吸努力評価法の実用化を目的に、人工呼吸器の呼気閉塞機能を用いた気道閉塞を行い、CVPと気道内圧波形それぞれにおける、連続する2つのX谷での値の差同士を比較することにより、簡便に校正値を求め、その値を用いてCVP波形を基に胸腔内圧の変化値を持続的に表示する方法を提唱した。本研究では、この方法が胸腔内圧の変化値を予測できるという仮説を動物実験にて検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

北海道での豚を使用した実験を計画していたが、新型コロナウイルス感染流行の遷延のため、動物実験のための移動及び実験施設での受け入れが困難な状況が続き、実験が施行できていない。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス流行の状況を考慮しながら、実験開始可能な状況となり次第、実験を開始する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス流行のため実験が行えず、次年度に持ち越した。予算は実験再開時に使用予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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