鈍的外傷では、その外力により実質臓器や筋肉、骨が損傷される。本研究では、鈍的外傷ラットモデルを用いて、受傷直後から放出されてくるマイクロパーティクル(MPs)や各種DAMPsと骨格筋からの逸脱酵素が相関することを明示した。また、同モデルで外傷の重症度を定量的に増加させた場合、その重症度に比例してMPs、DAMPs、骨格筋からの逸脱酵素が増加することも確認し、外傷受傷直後の凝固の活性化が外力により損傷された実質臓器由来であることを示すことができた。 さらには、臓器ごとのMPs活性は大きな差異は認めなかった。しかし、tPA活性に関しては、肺のtPA活性が著しく高かった。
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