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2023 年度 実施状況報告書

細菌由来の分子による腸ー肺連関メカニズムに基づいたARDS治療薬開発の基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K09038
研究機関北海道大学

研究代表者

高氏 修平  北海道大学, 大学病院, 医員 (20793897)

研究分担者 上野 伸展  旭川医科大学, 医学部, 特任講師 (30436000)
小西 弘晃  旭川医科大学, 医学部, 特任助教 (30777181)
藤谷 幹浩  旭川医科大学, 医学部, 教授 (80322915)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードプロバイオティクス / 腸ー肺連関 / ARDS / 腸内細菌叢
研究実績の概要

近年、腸ー肺連関(Gut-lung axis)などの臓器連関が注目されており、腸管は腸以外の臓器にも影響しながら、生体の恒常性を保っていることが明らかとされつつある。この中で中心的役割を担っていると考えられるのが腸内細菌叢である。本研究では、この腸内細菌叢から細菌由来の肺の炎症改善分子を同定し、その作用機序を明らかにすることを目指し、in vitroでの実験を進めた。前年度までに細菌由来の分泌物から肺の炎症を改善する菌由来分子を同定することを目指した。しかしながら本年度は、研究代表者の異動に伴う実験環境の変化、ならびに動物実験の倫理委員会の申請などに時間を要したため、前年度から引き続いての実験を進めることが困難であった。このため、研究期間の延長を申請し次年度に本研究を進める計画としている。今後は、これまでの研究に引き続いて、さらに菌由来分子による腸および肺内細菌叢の変化を明らかにすること、そして菌由来分子により誘導される腸管上皮あるいはリンパ球・単球由来の分子の中からARDSを改善させる作用を仲介する分子を同定することを目指す。一方で、本年度はin vivoでの実験としてARDSモデルマウスを作成し、すでにこれまでの研究結果から候補となりうるプロバイオティクスおよびその由来物質を実際にマウスに投与することで、その炎症改善効果やその作用機序について明らかにしていくことを目指している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は研究代表者の異動に伴い、実験環境の変化と動物実験の倫理審査などに時間を要したため、計画どおりに研究を進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

研究期間を延長し、すでに動物実験の倫理委員会審査も終了した。研究内容の変更として、本年度はin vivoでの実験としてARDSモデルマウスを作成し、すでにこれまでの研究結果から候補となりうるプロバイオティクスおよびその由来物質を実際にマウスに投与することで、その炎症改善効果やその作用機序について明らかにしていくことを目指している。

次年度使用額が生じた理由

本年度は研究代表者の異動に伴い、研究を進めることが困難であった。このため研究期間を1年延長し、次年度に試薬購入費や実験動物の購入費に使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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