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2021 年度 実施状況報告書

敗血症性DICにおけるマイクロパーティクルの動態およびその病態生理学的役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K09064
研究機関東北大学

研究代表者

齋藤 浩二  東北大学, 大学病院, 准教授 (10359515)

研究分担者 山田 充啓  東北大学, 大学病院, 講師 (00396483)
武井 祐介  東北大学, 大学病院, 助教 (80822890)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード敗血症 / 播種性血管内凝固症候群 / microparticles
研究実績の概要

東北大学大学院医学系研究科の倫理申請を通した。COVID-19の診療のために集中治療室の受け入れ入れ制限があり、当初予定していたより、敗血症患者が少ないが、検体を集積している。サンプル数が集まる前に、各細胞由来のmicroparticles(MPs)の測定のための各種抗体量の調整をおこなった。内皮抗原であるCD31は臍帯静脈血管内皮細胞 (HUVECs)の培養液上清を回収し、20000 g x 45minの遠心をかけ、内皮細胞由来のMPs (endothelial microparticles)の濃縮液を作成し、抗体量を決定した。炎症の際に誘導される内皮抗原の一つである, E-selectinはHUVECsにTNF-α (25 mg/dl)で刺激した際の培養液上清を回収しておこなった。血小板抗原であるCD41は患者血液検体から400 gの遠心をかけ、platelet rich plasmaを生成し、抗体量を決定した。活性化血小板抗原であるCD62Pはplatelet rich plasmaをPMAで刺激したものをpositive controlとした。抗好中球抗原であるCD16bの抗体量調整は、プリモルホプレップを用いた密度勾配遠心法で患者血症サンプルより多核球を回収し、TNF-αで刺激した培養液を回収し、20000 x g の遠心をかけ、好中球由来MPsの濃縮液を作成し行なった。CD16の抗体量の調整は購入したヒト単球をPMAで刺激した培養液上清を回収・遠心を用いて行なった。
敗血症症例は当初の予定通り集まっていないが、集まり次第MPsの測定・解析を始めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19により診療制限のため集中治療室に入室する敗血症患者が当初の予定に比べ大幅に少なかった。

今後の研究の推進方策

今後は引き続き敗血症検体の収集に努める。検体数が集まり次第フローサイトメーターを用いたmicroparticlesの解析をおこなっていく。

次年度使用額が生じた理由

今年度はCOVID-19感染拡大による集中治療室での診療制限によりmicropartlesの解析に至らなかったため、購入試薬が少なかった。

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公開日: 2022-12-28  

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