研究課題/領域番号 |
21K09080
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
安田 英人 自治医科大学, 医学部, 助教 (80751924)
|
研究分担者 |
志馬 伸朗 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (00260795)
阿部 貴行 横浜市立大学, データサイエンス学部, 准教授 (10594856)
一二三 亨 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 副医長 (30383756)
守谷 俊 自治医科大学, 医学部, 教授 (50267069)
森兼 啓太 山形大学, 医学部, 准教授 (60349272)
柏浦 正広 自治医科大学, 医学部, 講師 (60808856)
佐々木 淳一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90235250)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | オラネキシジン / クロルヘキシジン / カテーテル関連感染症 / 中心静脈カテーテル |
研究実績の概要 |
本研究は2020年度より研究実施の準備を行い、2021年度に主幹施設の倫理委員会から承認を受け、同年度7月より症例登録を開始した。研究参加施設は当初22施設であったが、途中に3施設から参加辞退の申し出を受け、その後新たな研究参加希望3施設が加わり、結果として22施設で研究を実施している。 また、本研究のプロトコルの詳細を記述したプロトコル論文を作成し、論文として出版した(Yasuda H, et al. BMJ Open 2021; 11:e053925.)。 そのほかにも本研究の対象薬剤であるオラネキシジンに関するreview論文も論文として出版した(Acute Med Surg. 2022 Jan 7;9(1):e723. )。 現在は患者登録段階であり、まだアウトカム評価の段階ではないため、研究結果として提示するものはない。本研究は症例登録期間をおおよそ3年間を予定しており、初年度としてはおおよそ650症例ほどを予定している。現段階での登録症例数から計算される初年度の予想登録数としてはおおよそ300例弱であり、目標症例数の半分ほどになる。初年度ということもあり研究開始時期がまちまちであったことから、次年度以降に登録症例数の伸びが期待されるため、現段階では各研究参加施設に対する症例登録の呼びかけを行なっている。 研究が円滑に進行するために月一回の各施設へのモニタリングを実施しているが、現時点までではそのモニタリングにおいて問題点は指摘されていない。引き続き、目標症例数に到達するためのマネージメントを実施していく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の予定症例数はおおよそ2000例であり、3年間の研究期間を想定しており、1年あたり650例ほどを見込んでいた。初年度の実績はおおよそ300例ほどになりそうで、目標症例数の約半分である。その所以は一つは研究開始時期がそれぞれの施設においてまちまちであったことと、COVID-19のパンデミックによることが原因と思われる。また、当初の参加施設であった22施設のうち、COVID-19のために症例登録が困難であることなどを理由に3施設から参加自体の申し出があり、それを承認した。年度途中で再度参加施設募集を呼びかけ、合計3施設が研究に加わったが、現在は症例登録に向けて準備段階であり、次年度の登録症例数増加に期待が持てると考える。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究は合計3年間の研究期間を想定している。それ以上の研究期間になると継続困難な施設が増加する可能性があるため、この3年間で目標症例数に達するように施設数の増加及び各施設への呼びかけを行う予定である。 そのための方法として、まずは研究meetingを複数回行い、各施設での症例登録の問題点などを抽出を行うことを予定している。そこで明らかになった問題点などを改善し、登録症例数の増加につなげる計画である。 また、適宜参加施設募集を行い、さらなる症例数増加につなげていきたいと考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本研究では当該科研費以外にも日本救急医学会より支給された研究費も利用しており、初年度に必要とされる研究薬剤費用は日本救急医会から支給された研究費を利用した。 次年度は当該科研費からの研究薬剤支出を予定しており、かつ、研究成果報告に必要な物品の購入も当該研究費からの支出を予定している。
|