研究実績の概要 |
小脳深部刺激において大変興味深い知見を得ることができ、Movement Disorders Clinical Practiceに報告をした。小脳深部刺激では、これまで大脳基底核や視床に対する脳深部刺激と同様に130Hz前後の高頻度刺激が用いられてきた。また、我々も高頻度刺激を試していたが、効果が持続しないことから、様々な頻度に刺激を徹底的に検証したところ、用いられる最も低い周波数の刺激である2Hzが最も有効であることが明らかになった。また、持続的な刺激では効果が持続しないため、刺激をOFFにする期間を様々な条件で検討したところ、3分間のOffと3分間のOnによるサイクルモード刺激により、持続的な効果を得ることができた。これらの知見は、これまで報告されてこなかった新しい知見であり、今後の小脳深部刺激療法における最適な刺激条件の検証に資する重大な発見であった。現在、追加の症例に関する研究論文を執筆中である。 Horisawa S, Qian B, Nonaka T, Kim K, Kawamata T, Taira T. Intermittent Ultralow‐Frequency Low‐Amplitude Deep Cerebellar Stimulation for Movement Disorders. Movement Disorders Clinical Practice. 2023 Nov;10(11):1683-6.
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