研究課題/領域番号 |
21K09132
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
中村 大志 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (60771615)
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研究分担者 |
立石 健祐 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00512055)
市村 幸一 順天堂大学, 医学部, 特任教授 (40231146)
山下 聡 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (80321876)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 肺小細胞癌 / 転移性脳腫瘍 / 中枢神経親和性 / Notch pathway |
研究実績の概要 |
まず本研究に向けて自施設より肺小細胞がん(Small cell lung cancer; SCLC)だけでなく非小細胞肺がん(non-Small cell lung cancer, NSCLC)による転移性脳腫瘍症例の腫瘍組織を摘出術時に残余検体を保存した。また研究協力者が確立している脳腫瘍細胞株樹立実験を利用していく手配を進めた。研究分担者である市村幸一博士及び山下聡博士と相談しながら脳転移病変における発現解析・遺伝子解析について準備を行なっている。具体的にはRNA sequencingによって転移性脳腫瘍において中枢神経に近似するような発現変化するpathwayが存在するか検証する予定である。また遺伝子解析によってこれまでに報告されているc-kitの遺伝子異常だけでなく、前述の異常pathwayに関わる遺伝子異常が起こるか検証する予定である。また研究協力者である宇高直子氏と相談して乳がん転移性脳腫瘍で報告されたように脳転移病変においてグリア細胞様の形態変化が境界領域において起こるのか検証することを準備している。特に神経内分泌機能をもつSCLCではNotch pathwayがそれに関与することが報告されており、内分泌機能の局在と腫瘍・正常脳組織の浸潤に関連があるか病理学的に評価する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
転移性脳腫瘍症例の検体採取は順調に進んでおり、原発組織のある症例が10症例程度あり原発・転移組織による比較対象の準備については概ね予定通りに進展している。 小細胞癌による転移性脳腫瘍検体については2症例の収集ができ、DNA/RNA/proteinを抽出準備した。 一方で、細胞株樹立・オルガノイド培養について施設における実験準備を行なっている最中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究推進方策 そこで横浜市立大学附属市民総合医療センター研究棟においてオルガノイド培養は継続的に行われているのでその中でパイロット的にまず本年のうちに行う予定である。その上で病理組織的な評価を原発・転移病変とオルガノイド培養でも行いながら遺伝子解析・発現解析を行なって転移病変における中枢組織親和性に関わる経路・発現以上を抽出する本プロジェクトを進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
前述の通りで細胞株樹立実験やオルガノイド培養についての進展が少し遅れており次年度使用額が生じました。今後の研究進展で準備していく予定です。
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