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2021 年度 実施状況報告書

安静時functional MRIによる頚髄症の包括的な予後予測と妥当性検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K09202
研究機関大阪大学

研究代表者

武中 章太  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (40795861)

研究分担者 海渡 貴司  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70623982)
蟹江 祐哉  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10896377)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード安静時functional MRI / 圧迫性頚髄症 / 脳機能的変化 / バイオマーカー
研究実績の概要

①データの取得;頚髄症患者200名および対照となる健常被験者200名に対してrs-fMRI撮影を7施設で行う.被験者には撮像中開眼覚醒状態を保つよう指示する.患者群は頚椎除圧術後6か月で再撮影する.健常被験者は精神疾患,脳疾患等がないものとする.MRI測定は施設により異なる3テスラの装置を用い,プロトコルは同一にする.rs-fMRIの評価として,機能的結合評価および自発脳活動評価(Amplitude of low-frequency fluctuations ; ALFF) , 局所灰白質容積評価(voxel based morphometry; VBM)を行う.また患者基本データ(年齢,性別,疾患名,脊椎疾患の既往,併存症,喫煙歴,頚椎MRI所見, 内服薬) ,臨床スコア(JOA-CMEQ, 日本語Neck Disability Scale,頚髄症治療判定基準,10秒テスト,Visual Analogue Scale,EQ-5D,SF-8)も取得する.これらのうち,141名の患者群の収集を完了した.
②患者群-健常者比較;頚髄症患者群-健常者群間での脳機能的結合および自発脳活動を含めた上記の結果を解析する.頚髄症患者と健常者との間で認められたrs-fMRIから得られた結果の違いは頚髄症により障害された機能に対する代償性の変化を反映している可能性がある.これらのうち,単施設43例の解析によりpreliminaryな結果と同様な結果(視覚野と右上前頭回の脳機能結合の術前の低下)が得られた.
③患者群における術前後比較;頚髄症患者群における術前-術後6ヶ月での脳機能的結合および自発脳活動の変化を解析し,これにより術後回復の病態解明を試みる.現時点で,単施設43例の解析によりpreliminaryな結果と同様な結果(視覚野と右上前頭回の脳機能結合の術後の回復)が得られた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

200例の患者群includeしする予定に対して141例のデータ収集を行った.また,単施設に限った43例のデータ解析により,これまでに得られた知見(視覚野と右上前頭回の脳機能結合の術前の低下および術後の回復)を再現するデータが得られている.

今後の研究の推進方策

多施設共同研究によりその妥当性検証を行うために,予定通りの200例のデータ収集を行い,それらのデータを用いて頚髄症における術前および術前後での脳機能的変化を明らかにし,さらに術前後の臨床スコアと関連した解析を進めて,rs-fMRIを用いた予測精度の高い予後予測法を提示する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 安静時 functional MRIを用いた開眼撮影条件下での頚髄症患者の脳機能的結合,局所脳活動評価 ―先行研究の妥当性検討を含めた単施設中間報告―2022

    • 著者名/発表者名
      武中 章太,藤森 孝人,蟹江 祐哉,岡田 誠司,海渡 貴司
    • 学会等名
      第51回日本脊椎脊髄病学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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