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2023 年度 研究成果報告書

HAO1とビタミンDシグナルを介した後縦靱帯骨化症の病態解明と治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09205
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

谷脇 琢也  熊本大学, 病院, 助教 (90448530)

研究分担者 宮本 健史  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70383768)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード整形外科 / 後縦靱帯骨化症
研究成果の概要

後縦靱帯骨化症(OPLL)は、椎体後縁の後縦靱帯が骨化する原因不明の疾患である。我々は、GWASで同定されたOPLL発症と相関する遺伝子座に存在する遺伝子Hydroxyacid oxidase 1 (HAO1)に着目し、HAO1の発現が骨化の過程で有意に低下することを見出した。そこで、HAO1の全身ノックアウト(HAO1 KO)を新規に樹立し、その作出に成功したが、残念ながらOPLLの発症を認めなかった。しかし、尿サンプルを用いたメタボローム解析によって、HAO1がtricarboxylic acid (TCA) cycleの制御に関わっていることを明らかにした。

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

後縦靱帯骨化症(OPLL)は原因が特定されておらず、異所性骨化の発症を予防する方法が確立されていない難病である。OPLLが進行し、神経症状などで日常生活動作に支障をきたすようになった場合は、骨化により狭窄した脊柱管や椎間孔を拡大する手術的な治療も選択されるが、骨化の機序を解決するわけではないため、術後再狭窄が課題である。OPLLは明らかな遺伝性を示すため、GWASにより同定された疾患関連候補遺伝子へのアプローチは有用であり、候補遺伝子の中でもHAO1は骨化誘導に伴い、最も変動の大きい遺伝子であった。骨化制御に直結する成果は得られていないが、病態解明の取り組みとして重要であると考えている。

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公開日: 2025-01-30  

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