研究課題/領域番号 |
21K09208
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
寺本 篤史 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20404642)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 足関節不安定性 / 定量評価 / 静電容量型センサ素子 / 足関節外側靭帯損傷 / 足関節捻挫 |
研究実績の概要 |
Thiel法固定人体標本を用いた足関節不安定性定量評価: Thiel法固定人体標本の正常足関節、ならびに外側靭帯損傷モデルにおいて、静電容量型センサ素子を装着したサポーターを装用し、徒手検査と同様に前方引き出し量を計測した。5足を対象とし、3名の検者で計測を行った結果、正常で3.7mm、靭帯損傷モデルで7.9mmの前方引き出し量が計測できた。
足関節捻挫患者を対象とした足関節不安定性定量評価: 20名の患者を対象に静電容量型センサ素子で計測された前方引き出し量とストレスレントゲンで計測された同計測値を比較検討した。その相関係数は0.843と高い結果であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本学倫理委員会、ならびに臨床研究審査委員会の承認を得ていたため、データの取得と解析をすぐに実行することができた。本学白菊会からThiel法固定人体標本の提供を受けることができた。静電容量型センサ素子ならびにサポーターの開発もスムースに行うことができたため、計測誤差はほとんど生じなかった。今までの研究実績は学会発表ならびに英語論文での発表を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
陳旧性足関節外側靭帯損傷による足関節不安定症にて、関節鏡下靱帯修復術を行った患者において、術前と術後の足関節不安定性定量評価を行う。そして手術による改善量を評価する。また、前方引き出し量のみならず、内がえしの角度計測への応用を試みる。その結果は足関節のみならず、膝関節不安定性評価への応用につながる可能性がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会(AOFAS)にて発表を予定している。学会参加費、渡航費が必要となる。英語論文の執筆と投稿を予定している。英文構成と投稿料が必要となる。
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