Sfrp5と相互作用する120種類の蛋白質を同定した。このうち7つについて、ノックダウンを行ったが、Sfrp5の作用を打ち消す作用は認めず、Sfrp5が骨芽細胞に作用する上で相互作用する因子は同定できなかった。 微量転写開始点解析技術を行い、Sfrp5が活性化する転写因子としてEgr1を同定した。Egr1をノックダウンしたところ、Sfrp5の作用が消失したことから、Sfrp5はEgr1を活性化し、骨芽細胞の分化を促進することが示唆された。 生体に対する作用を確かめるため、Sfrp5を過剰発現するアデノ随伴ウイルスをマウスに投与したところ、破骨細胞の形成は抑制されたが、骨量の増加が観察されなかった。
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