本研究では、マウス筋芽細胞株C2C12の骨格筋分化過程において、翻訳開始抑制因子4E-BP1や4E-TのCNOT4依存的なユビキチン化が、筋分化に必要な遺伝子の効率的な翻訳に重要であることを見出した。また、マウス個体の筋萎縮モデルにおいても、CNOT4ヘテロノックアウトにより筋萎縮が悪化することから、CNOT4が重要な役割を持つことが示唆された。さらに、マウスES細胞を用いたMyoD発現誘導による骨格筋細胞への分化系を確立したため、今後より詳細な解析を進め、骨格筋筋線維の修復・再生過程の分離メカニズムの理解につなげたい。
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