マウスに抗原を免疫し、免疫染色やウェスタンブロット、FACSに使用できる抗ウサギポドプラニンモノクローナル抗体を作成した。ウサギ膝関節にリポポリサッカライドを注入することで滑膜炎を惹起し、滑膜内にポドプラニンが発現していることを確認した。また、ウサギ膝関節に骨軟骨柱を移植したところ、骨軟骨移植部にもポドプラニンが発現していることも確認できた。これらの結果をアメリカの整形外科基礎学会であるorthopaedic research societyで発表した。 滑膜炎を惹起した膝関節に抗ポドプラニンモノクローナル抗体を注射することでポドプラニンの発現が減少し、滑膜炎が鎮静化するかを計画した。しかし、滑膜炎の鎮静化が抗ウサギポドプラニンモノクローナル抗体注入によるものか、ウサギ自体の免疫によるものかを判別することができなかった。
|