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2023 年度 実施状況報告書

骨折予防によるADL改善を目指して ―UTEを用いた骨質評価法の確立―

研究課題

研究課題/領域番号 21K09232
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

生駒 和也  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50516044)

研究分担者 牧 昌弘  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (10729255)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードMRI / SWIFT / 皮質骨 / 骨粗鬆症 / 糖尿病
研究実績の概要

生活習慣病患者では正常から高値の骨密度を呈するにもかかわらず,骨折のリスクが増加するとされている.骨密度は骨強度に与える影響のうち65%を占めるとの報告があり,骨密度と骨質の両方が骨強度に大きい影響を及ぼすと考えられる.
糖尿病患者では,骨質が低下することにより骨強度の低下を来たしている可能性がある.近年,いくつかの研究において,MRIによる骨質の評価が行われている.骨強度の維持に中心的な役割を果たす皮質骨は,内部の水分子のうち結合水の割合が高く,T2値が低値である.UTEやSWIFT法はこのようなT2減衰時間が短時間である組織を撮像するのに用いられている.われわれのグループは卵巣摘除によるラット骨粗鬆症モデルや1型糖尿病モデルラットを用いて,SWIFT法が従来のMR画像よりも鋭敏に骨粗鬆症における骨皮質の変化をとらえられることを明らかにしてきた.
2型糖尿病モデルラットでも,SWIFT法を用いて,骨皮質の変化をとらえることができるか調査した.また力学的評価では、最大耐荷重とエネルギー吸収量はコントロール群より2型糖尿病群で有意に低かった.骨密度は、コントロール群に比べ2型糖尿病群で有意に高かった。骨形態計測では,2型糖尿病ラットはコントロール群に比べ、骨細胞が少なく、皮質の空隙が大きく、皮質骨のミネラル化が進んでおり,骨脆弱性につながる可能性がある.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

撮影手技の練習を行っている際に,MRI装置の不具合が頻発し,修繕に時間を要したため.

今後の研究の推進方策

2型糖尿病の動物モデルを用いたSWIFT法での撮影を継続し,骨粗鬆症の画像評価について考察を進める.

次年度使用額が生じた理由

当初の予定よりも,実験用動物の購入数が少なかったため.今後,実験用動物の購入や解析に要する費用等に使用する予定である.

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公開日: 2024-12-25  

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