研究課題/領域番号 |
21K09248
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
西村 明展 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (10508526)
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研究分担者 |
須藤 啓広 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60196904)
大槻 誠 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (60367878)
千賀 佳幸 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (70828368)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ロコモティブシンドローム / 疫学調査 / 勤労世代 / ウェアラブル端末 |
研究実績の概要 |
本研究では2つの企業と協力し、介入前に3つのロコモ度テストなどを用いて検診し、ロコモの状況および生活習慣を把握した後にウェアラブル端末を3カ月間装着して、装着後に再度、検診を行いロコモの状況の変化を調査する研究である。介入を行う2つの企業内での倫理審査・契約に関する会議が終了、当院の倫理審査も終了し、無事に企業と本学との本研究・検診に対する契約が取り交わされた。2021年夏頃に最初の企業で予備実験が開始する予定となっていたものの、新型コロナウイルスの第5波により年明けに延期。2022年の年明けの検診は第6波の襲来により延期となった。以上の関係により企業への立ち入りが禁止されたため、研究の開始が大幅に遅れた。 2022年3月より1つの企業の介入が開始された。3密を避けるべく、10人ずつのグループをつくり、検診時期をずらしながら約1年かけて介入研究を行っていった。2023年3月に無事介入を終了することができた。参加者は71名参加し、ウェアラブル端末に対するアレルギーなどで装着継続困難などの2名のドロップアウトがあり、最終69名が介入後検診まで完遂することができた。。介入前後でロコモ度テストの立ち上がりテストやロコモ25では有意な改善は認めなかったが、2ステップテストの2ステップ値の改善を認め、現時点では少なからず介入効果があった。現在、別企業1社において同様の介入が進行しており、26名の介入が終了しており、今後も更なる介入が予定されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
介入予定の1企業がコロナウイルスのパンデミックの関係で、企業の部外者が立ち入り禁止となってしまい、介入研究が大幅に遅れた。しかしながら、現在は26名ほどの介入が終わり、令和6度中には目標数に到達する見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
一つ目の企業はすでに介入が終了し、データの入力も終了している。もう一つの企業も介入が開始されており、予定より遅れながらも研究は進んでいる。今年度中には目標数に到達する見込みであり、解析も終了できる見込みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により検診時期が大幅に遅れたため、助成金の使用が遅れている。 現在、1つの企業で介入研究が進行しており、人件費や消耗品、そしてその結果報告のために学会参加費や英文校正費などで助成金を使用していく予定である。
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