研究課題
基盤研究(C)
偽関節の疼痛発生機序解明に不可欠な偽関節モデルを新たに作成した。偽関節モデルの疼痛行動を観察すると、固定部の不安定性の大小によって疼痛行動に明らかな差を認めた。また、骨折部(大腿骨骨幹部)を支配しているL3DRGでCGRP陽性細胞が増加傾向にあり疼痛との関連性が示唆された。本研究で作成できた偽関節モデルを用いて偽関節部の不安定性による神経生物学的変化をさらに解明し、新たな創薬や治療法の開発につなげることが期待できる。
運動器疼痛
社会の高齢化とともに骨折後の偽関節患者は増加の一途をたどっており、臨床の現場では、有痛性であっても偽関節手術を行えない虚弱な高齢者の存在が切実な問題となっている。有痛性偽関節の疼痛発生機序を解明できれば、手術に代わる新たな治療法の開発につながる。