研究成果の概要 |
生体吸収性髄内釘として有用な素材になりうるマグネシウム合金の最適化を求めて研究を行った。まず第一にマウスの大腿骨骨折モデルを作成し、12ヶ月にわたりZK30,HF-ZK30,WE43の各素材における骨折の治癒過程および金属の吸収過程を観察した。またin vitroでも吸収性について確認した。その結果、表面加工を施していないZK30はHF加工を施したZK30やレアアースを含むWE43にくらべ優位に早期に吸収された。HF-ZK30はWE43と比べても強度、吸収性について少なくとも遜色なかった。また、髄内釘のあらたな構造となりうるデザインを考案し、自己拡張性を有するステントデザインを開発した。
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