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2023 年度 研究成果報告書

脊柱靱帯骨化症に対する新しい骨化抑制療法に向けたエピジェネティクス解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09276
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

彌山 峰史  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (60362042)

研究分担者 森 幹士  滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (30467386)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード後縦靱帯骨化症 / 黄色靱帯骨化症 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / マイクロRNA / 内軟骨性骨化
研究成果の概要

脊柱靭帯骨化症の病態に関与する後天的素因の解析を目的として、エピジェネティクス修飾について検討した。後縦靭帯骨化(OPLL)由来の培養細胞を実験対象とし、網羅的DNAメチル化解析を行った結果、対照群と比較してOPLL群では468,119のプローブが抽出され、648プローブ(0.14 %)が有意であった。これらは60.5 %が過剰メチル化、39.5 %が脱メチル化を生じていた。染色体別の解析では、1-22染色体の各々においてプローブの有意な発現差は認めなかった。これらの結果から、OPLL/OLFの病態にエピジェネティクス修飾であるDNAメチル化が関与していることが示された。

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脊柱靱帯骨化症は進行性かつ重篤な脊髄症状を生じうる疾患であるが、現在有効な治療法は神経症状を緩和・改善させる投薬、リハビリテーション、脊髄の圧迫を除去する外科的治療といった対症療法に限られている。エピジェネティクス修飾は、環境刺激により変化した遺伝情報の活性状態を記録、伝達、維持するための染色体領域の構造適応として定義され、DNAの1次構造に影響を与えずに遺伝子発現を変化させるものであり、さまざまな環境要因により後天的に引き起こされる。疾患の成立に後天的素因が関与すると考えられる本症において、本研究の結果はエピジェネティクス修飾を標的とした新しい治療法の開発に有用な知見をもたらすと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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