現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は,ユース世代のスポーツ外傷障害予防に有効な定量解析の確立である. 2023年度についても,練習や試合等における日々のパフォーマンスと外傷障害リスクとの関連性についてウェアラブルセンサを主として計測を行っている.これらの因果関係に着目し,リスクを誘因する危険因子を解明することを主軸に据え,研究を引き続き進捗している.競技自体のターゲットはサッカーを主として行っているが,2024年度からも引き続き,前年度までの現場やfield及び練習場でのデータ取得を目指していきたい. さらに,今まで得られたデータを整理することで,out-putにも時間を充足させていきたい.引き続き,これらのパフォーマンス自体の解析とパフォーマンスを左右するコンディションについて関連性をウェアラブルセンサから探る計画で行う.ただ,サッカーで得られつつある知見等を,今年度は「違うスポーツにも応用が可能かどうか」にもチャレンジしていきたい.このような新しいアプローチも本研究に取り入れることで,また違った角度からの解析へと繋がると考えている.つまり,多様な視点を掛け合わせることで,スポーツ医学そのものに対しても新しい観点を見出せる可能性が高いと判断している.したがって,本研究課題の進捗状況は,おおむね順調に進展していると判断した.
|
次年度使用額が生じた理由 |
本研究の対象である,サッカーに関するトップアスリートへのデータ取得が困難な傾向にあった.従前の感染症からの影響が見受けられた.しかし,逆に準備期間に充て、関係各所と密にミーティングを主とした連携を図り,研究観点の絞り込み,ブラッシュアップを実施した.さらには,今年度は,サッカーだけではなく,他のチームスポーツへの応用計測も検討している段階である.また,スポーツ現場に限らず,体育でのコミュニケーション計測や,運動強度の測定といった,本研究から派生された形も構築していく予定である.これらの測定に準じた備品購入,関係者との研究ミーティングや得られた研究成果に関する発表等に予算を当てる.
|