研究課題/領域番号 |
21K09300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
四宮 陸雄 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座准教授 (80581454)
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研究分担者 |
酒井 宏水 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70318830)
味八木 茂 広島大学, 病院(医), 特定教授 (10392490)
中佐 智幸 広島大学, 病院(医), 講師 (60467769)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 四肢切断 / 体外灌流 / 人工赤血球 / 温度 / 四肢外傷再建 / 骨格筋 |
研究成果の概要 |
四肢切断を生じた場合,筋組織が阻血に弱いため超早期に血行再建術が行われなければ四肢の重篤な機能不全が残ることが課題となっており,血行再建まで切断四肢を保存する方法の開発が望まれる.切断四肢を長時間保存する方法として血液による四肢灌流療法の基礎研究が行われている.血液には血液型適合性,感染症リスク,在庫問題などがあり,人工赤血球はこれらの問題を克服するために開発された。本研究において,ラットの血液を使用した体外灌流モデルの至適灌流条件の確立を行った.このプロトコールを用いて,本邦で臨床応用に向けて研究が進められている,人工赤血球のさらなる有効性を明らかにできうる.
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自由記述の分野 |
四肢外傷再建
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外傷性四肢切断は緊急性が極めて高い病態であるが,血管吻合技術を有する医師の数は少なく,重症例では生命持が優先されることなどの要因もあり,血行再建術を完遂することは困難を極める.また,昼夜を問わず緊急手術で対応する必要があり,医療従事者の疲弊が最大の問題となっている.これらの問題は,時間的な猶予がないことに起因するものであり,再接着術までの間,切断四肢を長時間保存できる方法の開発が期待されている.「切断四肢の保存」が可能となれば患者と医療従事者の双方にとって益することが多大である.本研究で確立したプロトコールは,温存の体外療法の基礎研究レベルでの至適条件の検討に有用である.
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