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2023 年度 研究成果報告書

変形性関節症における力学的負荷に対しスクレロスチンが関節軟骨に果たす役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09305
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

熊谷 研  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10468176)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード変形性関節症
研究成果の概要

変形性膝関節症(膝OA)の関節内において力学的環境が病態に及ぼす影響とスクレロスチン発現との関連について調査した。高位脛骨骨切り術により膝関節内の力学的環境が改善されると、OAに関連するマーカーの発現が減少し、Wnt/β-cateninシグナルのアンタゴニストであるスクレロスチンの発現が増加した。このことから、関節軟骨に対する力学的負荷軽減によるOAの病態改善にスクレロスチンが関連することが示唆された。しかしながら、関節軟骨に対する力学的負荷が直接的にWnt/β-cateninシグナルへ及ぼす影響については不明であり、今後さらなる調査が必要である。

自由記述の分野

整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、スクレロスチンは膝OAの関節内における力学的負荷に応答して発現し、OAの病態に重要な役割を果たしている可能性が示された。このメカニズムは関節軟骨に対する力学的負荷が炎症性サイトカイン放出や軟骨異化作用を惹起することに関連すると考えられ、今後の研究や臨床応用につながると考えられる。今後は、関節軟骨への力学的負荷とスクレロスチン発現との関係についてさらに調査を進め、OAの進行予防と治療戦略の開発につなげていくことが課題となる。

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公開日: 2025-01-30  

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