研究課題
令和5年度は和歌山県太地町において一般住民1449名(男性469名、女性980名)を対象に運動器検診を実施し、腰椎MRI、腰背筋エコー、全脊X 線柱立位側面像、腰痛の有無、腰痛関連ADL障害(Oswestry Disability Index)、体組成、握力、歩行速度、5回椅子立ち上がり時間の評価を実施した。さらに 令和4年度には和歌山県日高川町において一般住民681名を対象に同様の運動器検診を実施している。以上により、大規模一般住民コホート10年目の追跡調査が完遂した。令和6年度は傍脊柱筋の超音波エコー画像を独自の解析ソフトで評価した結果をMRIと対比させることで、MRIに代わる簡便な傍脊柱筋評価システム開発の礎を築くことである。具体的にはMR横断像での脊柱周囲筋脂肪浸潤割合(fatty infiltration ratio)とエコー画像解析結果を対比させその相関を求めるとともに、エコー画像テクスチャー解析によって得られる指標と腰痛、ADL、脊柱アライメント、身体能力との関連を検討する。研究成果は地域ならびに臨床現場に還元され、将来的に国民の医療費抑制につながる可能性を有するものと考えている。
3: やや遅れている
当初の研究計画に則り解析に十分なサンプルサイズのデータを収集することが出来たが、データベース化に遅れを生じている。令和6年度はデータベースを完成させて解析を実施する予定である。
これまでに得られた臨床情報を基にMR横断像での脊柱周囲筋脂肪浸潤割合(fatty infiltration ratio)とエコー画像解析結果を対比させその相関を求めるとともに、エコー画像テクスチャー解析によって得られる指標と腰痛、ADL、脊柱アライメント、身体能力との関連を検討する。
検診データの入力(データベース化)が遅れたため成果発表のための費用を次年度に繰り越した。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 1件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 4件)
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