研究課題/領域番号 |
21K09342
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
影山 進 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50378452)
|
研究分担者 |
富田 圭司 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30640148)
茶野 徳宏 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (40346028)
吉田 哲也 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60510310)
窪田 成寿 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80759118)
河内 明宏 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (90240952)
草場 拓人 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (90847211)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | γーグルタミルシクロトランスフェラーゼ / グルタチオン / がん |
研究実績の概要 |
目的: GGCTファミリータンパク質およびγグルタミル回路構成酵素の発現とGGCT阻害剤の感受性を比較検討すること. 方法: 40種類の癌細胞株(腎癌・膀胱癌・前立腺癌・乳癌・子宮癌・肺癌・大腸癌・膵癌・胃癌・脳腫瘍・肉腫由来)を試料として,GGCT阻害剤Pro-GAのIC50を測定した.これら細胞株においてCHAC1,CHAC2,GGT1,GCLM,GCLC,OPLAH,GSSのmRNA発現程度とを比較した.なお,mRNA発現は福島医大トランスレーショナルリサーチ機構のがん細胞株RNAデータバンクを用いた. 結果: 40種の細胞株におけるPro-GAのIC50値は58.4~200μM以上に分布した.各細胞株におけるGGCTファミリータンパク質およびγグルタミル回路構成酵素のmRNA発現の程度とPro-GAのIC50値との間には特に相関は見られず,以上から、GGCT関連酵素の発現程度はGGCT抗腫瘍効果の予測因子とはなり得なかった.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多数のがん細胞株を用いて,GGCT関連タンパク質およびγグルタミル回路構成酵素の発現とGGCT阻害剤の効果との相関の有無を明らかにした.おおむね順調である。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度ではGGCT阻害による活性酸素種の挙動を調べる予定である.
|
次年度使用額が生じた理由 |
概ね予定額を使用し,残額は少額である.
|