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2022 年度 実施状況報告書

更年期症状に対するピリドキサミンの効果についての閉経モデル動物を用いた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K09444
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

寺内 公一  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座教授 (90361708)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード更年期障害 / 血管運動神経症状 / うつ症状 / 酸化ストレス / ビタミンB6
研究実績の概要

2022年度は、以下の動物行動解析を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の蔓延により研究活動の制限を余儀なくされ、現在実験を一時中断している。
実験1:ピリドキサミン摂取とホットフラッシュ様症状 卵巣摘出後より、各群n=10としてピリドキサミンフリー、2g/L、4g/Lの飲料水を使用する。術前、術後1週(10週齢)、および術後4週(13週齢)に、強制運動前後のテールスキン温度を測定する。強制運動は10分間トレッドミル(TMS-M2、メルクエスト)を用いて行う。サーモトレーサ(InfReC Thermo FLEX F50、日本アビオニクス)を用いて、強制運動前・運動後15分間のテールスキン温度を測定し、温度変化を解析する。術後4週(13週齢)にテールスキン温度を測定後に、Ovx群・sham群のマウスを安楽死させた後に解剖し、心嚢穿刺による血液採取、子宮の摘出を行う。血液は遠心分離し、血清を凍結保存する。子宮重量から卵巣摘出術の評価を行う。また脳を凍結保存する。
実験2:ピリドキシン摂取とうつ様症状 卵巣摘出後より、各群n=10として、ピリドキサミンフリー、2g/L、4g/Lの飲料水を使用する。術前、術後1週(10週齢)、および術後4週(13週齢)に、強制水泳試験を行う。強制水泳試験は、アクリル製円筒に25℃の水を満たしマウスを水中に6分間放置し、CCDキャメラを用いて録画した水泳の軌跡から行動を解析する。無動の頻度と総時間のデータから、うつ病様行動を評価する。術後4週(13週齢)に強制水泳試験施行後施行後に、Ovx群・sham群のマウスを安楽死させた後に解剖し、心嚢穿刺による血液採取、子宮の摘出を行う。血液は遠心分離し、血清を凍結保存する。子宮重量から卵巣摘出術の評価を行う。また脳を凍結保存する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実験1:ピリドキサミン摂取とホットフラッシュ様症状
実験2:ピリドキシン摂取とうつ様症状
以上の項目についての評価を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の蔓延により研究活動の制限を余儀なくされ、現在実験を一時中断している。

今後の研究の推進方策

実験の再開が可能となったら上記実験を行った上で、動物行動解析によりビタミンB6にホットフラッシュ様症状・うつ様症状を改善する効果が実証された場合に、凍結保存した血
清を用いて、GABA、酸化ストレスマーカーであるニトロチロシン、カルボニル化蛋白、チオール、過酸化脂質、分子シャペロンであるHSP70などをELISA法により測定する。また凍結保存した脳を用いて、マイクロダイアリシス法により海馬・線条体のGABA等モノアミン濃度を測定して、上述のように想定された機序が実際に症状の改善に寄与しているか否かを確認する。

次年度使用額が生じた理由

実験の再開が可能となったら上記実験を行った上で、動物行動解析によりビタミンB6にホットフラッシュ様症状・うつ様症状を改善する効果が実証された場合に、凍結保存した血
清を用いて、GABA、酸化ストレスマーカーであるニトロチロシン、カルボニル化蛋白、チオール、過酸化脂質、分子シャペロンであるHSP70などをELISA法により測定する。また凍結保存した脳を用いて、マイクロダイアリシス法により海馬・線条体のGABA等モノアミン濃度を測定して、上述のように想定された機序が実際に症状の改善に寄与しているか否かを確認する。

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公開日: 2023-12-25  

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