研究課題/領域番号 |
21K09447
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
味村 和哉 大阪大学, 医学部附属病院, 特任准教授(常勤) (50437422)
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研究分担者 |
冨松 拓治 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教授 (30346209)
遠藤 誠之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30644794)
中村 仁美 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80467571)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 妊娠高血圧症候群(HDP) / 血管新生因子 / Placental growth factor / 漢方薬 / Drug repositioning |
研究実績の概要 |
妊娠高血圧症候群(HDP)の薬剤治療は確立されておらず、仮に新規薬剤を開発できても妊婦への影響を改めて検討し実用化するには莫大な時間と費用が必要である。これまで我々は、HDP発症機序である血管新生因子のアンバランスに着目し、そのバランスを回復するキーファクターであるPlGF(placental growth factor)を増加させる薬剤を探索してきた。しかし、PlGFは胎盤だけでなく母体血管内皮からも分泌されるが、その両方から分泌を促進する薬剤は見出されていない。そこで本研究では日本での臨床使用経験も長い安全性の高い漢方薬ライブラリーを用い、in-vitro検討において胎盤・血管内皮両方からPlGF発現を促進する薬剤をスクリーニングし、胎盤・血管内皮両方からPlGF発現を促進する薬剤を見出し報告した。その後、マウスの妊娠高血圧症モデルを用いてin-vivoモデルにより検討してる。交配後10.5日目に23Gの医療用チューブを用いて腹部大動脈と下大静脈を狭窄させる(NAV)ことで、血圧上昇・子宮内胎児発育不全などの症状を発現させた。高血圧を認めはじめる交配後14.5日目に、新規候補薬投与群と溶媒のみの投与群に分けて、胎生15.5~18.5日に血圧、マウス血清中sFLT1・PlGF、アルブミン/クレアチニン比、胎盤・母獣の腎臓および血管の組織学的検討、母獣の肝機能評価、妊娠の帰結について子宮内胎児死亡および子宮内胎児発育不全の評価を現在行っている。上記検討により、至適投薬量や投与時期・期間についても、検討を行う。さらに効果のある漢方に共通する生薬を抽出することで、より効果の高い生薬の組み合わせを探索中である。
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