研究課題/領域番号 |
21K09449
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
竹内 崇師 鳥取大学, 農学部, 教授 (10325061)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 制御性T細胞 / ラクトフェリン / 常在細菌叢 / 胚着床 / Lactorerrin / Treg |
研究成果の概要 |
制御性T細胞(Treg)は着床時および妊娠中の子宮粘膜において多数認められ、妊娠の維持に関するTregの重要性が示唆されている。一方ラクトフェリン(Lf)は様々な免疫活性能作用を有するが、Lfが初期胚の発生率を上昇させることが研究結果から示されている。このことから、Lfが着床期の子宮粘膜におけるTregの活性に与える影響について、検討を行った。 その結果、Lfの投与は着床期の子宮粘膜に流入するTreg数をやや増加させた。しかしながら、先行研究で示される様に、正常マウスの子宮粘膜におけるTregの数自体がほとんど増加していなかったことから、胚着床に対するTregの関与は少ない可能性が示唆された。
|
自由記述の分野 |
粘膜免疫
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は現在社会問題となっている不妊の原因の解明やその治療に対して寄与するものである。過去の報告から、Tregは着床時および妊娠中の子宮粘膜において多数認められたことから、妊娠の維持に関与するとの考察が為されている。今回の実験はこれを踏まえて行われ、Lf投与群ではTregの数が増加する傾向が見られたが、Lf未投与の個体においても、そもそも報告にあるようなTregの着床期子宮粘膜における大幅な増加が認められなかったため、両群間で定量的な相違を示すことが出来なかった。このことから、妊娠期におけるTregの関与について、今後更なる詳細な検討を行い、研究を進める必要がある。
|