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2023 年度 実績報告書

子宮内膜リンパ球は子宮体がんの形成に関与するか

研究課題

研究課題/領域番号 21K09451
研究機関山口大学

研究代表者

城崎 幸介  山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80721323)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード子宮内膜 / CD3 / 免疫染色
研究実績の概要

IEL(intraepithelial lymphocytes)は腸管や鼻腔などの粘膜組織上皮に常駐し、細菌などの異物から生体を防御しているリンパ球の集団である。腸管に存在するIELは、感染防御ばかりでなく、生体の代謝にも関与することが示唆されている。腸管のIELは約90%がT細胞で構成されており、上皮細胞が発現するE-カドヘリンと結合するαEβ7インテグリン(CD103)を発現している。腸管に存在するIELについては、その機能や腫瘍、クローン病などの疾患との関連性について示した報告が多数存在するが、同様に粘膜組織を有する子宮に関する報告は少ない。子宮内膜に存在するIELについての研究は、子宮体がんや慢性炎症の発生メカニズムなどを明らかにするうえで重要であると考えられる。そこで本研究では、子宮内膜上皮に存在するT細胞の分布を免疫組織化学染色を用いて検討した。
実験サンプルには、マウスの子宮および、ポジティブコントロールとして脾臓と小腸を用いた。免疫染色には、1次抗体として抗CD3 Rabbit抗体、2次抗体として抗Rabbit-IgG Goat抗体を用いて、まず、DAB反応により検出した。その結果、子宮内膜上皮近傍においてCD3陽性反応が認められた。次に、抗CD3抗体と抗CD4抗体を使用して免疫蛍光染色を実施した。その結果、子宮内膜上皮近傍においてCD3陽性CD4陽性反応を検出した。マウスの子宮内膜上皮近傍で検出したCD3陽性細胞は内膜 1cm あたり 5 cells、CD3陽性CD4陽性細胞は内膜 1cm あたり 0.7 cellsであった。このことから、マウスの子宮内膜に存在するCD3陽性細胞の多くがCD8陽性細胞であることが考えられた。

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公開日: 2024-12-25  

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