研究課題/領域番号 |
21K09457
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
池田 仁惠 東海大学, 医学部, 講師 (20365993)
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研究分担者 |
三上 幹男 東海大学, 医学部, 教授 (30190606)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 卵巣癌 / 子宮内膜症 / 血清腫瘍マーカー / 糖ペプチド / 網羅的血清糖ペプチドスペクトラ解析(CSGSA) |
研究実績の概要 |
我々が同定したFS-C4BP (Fully-sialylated alpha-chain of complement 4-binding protein)は、LC/MS(液体クロマト/質量分析)によって測定される。そこで本研究では、測定の簡便化を目指してFS-C4BPの簡易測定キット開発を目的とした。検体の処理法工夫、糖ペプチドの抗体作成、レクチン電気泳動による簡易測定方法キットの作成は完遂した。本キットを用いた測定結果も、卵巣明細胞がん例と子宮内膜症性嚢胞例の判別はCA125,HE4,TFPI2よりもAUCが高い結果を得られたが、血清糖タンパクを分解後の糖ペプチドの測定行程のステップが多く時間がかかるという問題点が残った。同時に新規に開発されたWFA+-セルロプラスミン測定系(日本分子腫瘍マーカー研究会誌 (2433-8575)37巻 Page45-46(2022.))を用いての検討を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FS-C4BPの簡易測定系作成を完成した。しかし、その工程が長いという問題点が判明した。測定行程の各ステップを削除、あるいは簡略化できないかの検討を行う。WFA+-セルロプラスミン測定系を用いて測定を進める。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では多数例の血清の収集が重要であるが、2021年3月末現在、卵巣癌、婦人科良性腫瘍例、健常人例の合計で2082例を収集し終えており、FS-C4BPとWFA+-セルロプラスミン測定系を用いて検討を進める。同時にFS-C4BP測定系の工程の短縮に向けて検討を行う。
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