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2021 年度 実施状況報告書

子宮頸部小細胞癌の臨床病理学的解析と治療抵抗性メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K09481
研究機関産業医科大学

研究代表者

吉野 潔  産業医科大学, 医学部, 教授 (90362730)

研究分担者 栗田 智子  産業医科大学, 医学部, 講師 (30519864)
原田 大史  産業医科大学, 医学部, 助教 (10835820)
上田 豊  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10346215)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード子宮頸癌 / 小細胞癌 / 臨床病理学的解析
研究実績の概要

研究初年度である令和3年度は北九州市の主要7施設 (北九州市立医療センター、飯塚病院、九州労災病院、小倉医療センター、小倉記念病院、産業医大病院、JCHO九州病院 )において本研究についてそれぞれの施設で倫理委員会での承認を得た。病理学的に子宮頸部小細胞癌と診断しかつ治療を行った症例について以下に示す項目のデータ収集、詳細な解析を行い、予後との関連を検討した。初年度は合計18例の症例集積があり解析項目として{年齢、妊娠出産歴、閉経の有無、手術前既往歴、主訴、初診時診察所見、PS、身長、体重、腫瘍マーカー、子宮頸部細胞診、組織診、FIGO stage、血液生化学検査所見、化学療法の有無とそのレジメン、手術術式、初回治療時のリンパ節転移状況、子宮頸部腫瘍の大きさ、病理診断、免疫染色 (Chromogranin, Synaptophysin, NSE, CD56, p53, p16)、HPVタイピング、TNM分類、術後補助療法、化学療法レジメン名、再発の有無、再発時の血液生化学所見、再発部位、再発までの期間、転帰、全生存期間}の解析を行っている。新たに手術で得られる子宮頸部小細胞癌検体についてCTOS (cancer tissue-originated spheroid)法を用いて3次元初代培養を行い、のちの研究に利用する予定であるが、現時点では対象症例が発生しておらずこれについては今後の発生を待つ状況である。現時点での臨床病理学的解析の中間解析の結果を日本婦人科腫瘍学会で報告する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

全国的にCovid-19の感染流行により医師の業務負担は増加しており、特に本研究に参加している施設の産婦人科医においてはコロナ感染陽性妊婦が搬送される病院であり、本研究を進めるよりもコロナ陽性妊婦への対応が優先され、データの集積および解析を行う余裕がなかったと考えられる。しかしながらその中でも18例の対象症例を集積し、データの解析が行えていることは今後の研究遂行に向けて期待できる。

今後の研究の推進方策

参加施設間の連携を密にとり、研究の進捗について考えを共有し遅れているところ、ボトルネックの解決をお互いに協力しながら進めていく。

次年度使用額が生じた理由

新たに手術で得られる子宮頸部小細胞癌検体についてCTOS (cancer tissue-originated spheroid)法を用いて3次元初代培養を行い、のちの研究に利用する予定であるが現時点で新規症例が発生しておらず、実験に係る費用を次年度に繰り越す予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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