研究課題/領域番号 |
21K09481
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
吉野 潔 産業医科大学, 医学部, 教授 (90362730)
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研究分担者 |
栗田 智子 産業医科大学, 医学部, 准教授 (30519864)
原田 大史 産業医科大学, 医学部, 講師 (10835820)
上田 豊 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10346215)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 子宮頸癌 / 神経内分泌小細胞癌 |
研究実績の概要 |
子宮頸部小細胞神経内分泌癌(SCNEC)は、リンパ管浸潤、転移、扁平上皮癌の発生率が高いことを特徴とするまれな疾患である。扁平上皮癌や腺癌に比べ、リンパ管浸潤、転移、再発の頻度が高いことを特徴とする稀な疾患である。生殖可能年齢の女性に主に発症し、予後不良であるため有効な治療の開発が望まれている。現時点では化学療法が子宮頸部SCNECの管理においてな役割を果たすことが示されてきている。しかし、まれな疾患であるため、標準的な治療レジメンは存在しない。そこで過去の報告をレビューし最も有効かつ安全に行われているレジメンを調査する目的でレビューを行った。エトポシド/プラチナ製剤は病理組織学的に類似した肺小細胞癌に使用されているエトポシド/プラチナ製剤が、子宮頸部SCNECに対する適切な初期化学療法レジメンであるかどうかを検討した。1997年から2021年に発表されたすべての介入研究、レビュー、症例報告、メタアナリシスを検索した。その結果エトポシド/プラチナ製剤(EP)が最も一般的に使用されているレジメンである。パクリタキセル/カルボプラチンが2番目に多く、多剤併用療法の一部として使用されている。ほとんどの研究で、子宮頸部SCNECに対する多剤併用療法の一部として使用されている。すなわち現在本邦で行われている主なレジメンであるEP療法は肺小細胞癌および子宮頸部小細胞癌に共通して有効であり臓器固有ではなく組織型特異的な治療選択が理にかなっていることが明らかとなった。に以上の結果を論文として公表した。
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