研究課題/領域番号 |
21K09482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
山田 秀和 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 特任研究員 (10254012)
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研究分担者 |
田沼 延公 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 部長 (40333645)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 卵巣がん / 代謝 / 鉄硫黄クラスター |
研究成果の概要 |
がん代謝は卵巣がんの新規創薬標的となる可能性がある。本課題では、網羅的な遺伝子ノックアウトスクリーニングを行った。その結果、卵巣がん細胞の増殖・生存に特に重要な72の代謝関連遺伝子が抽出された。それらのなかから鉄硫黄クラスター生合成に関する遺伝子群に着目し、さらに解析を行った。特に鉄硫黄クラスター生合成コア複合体サブユニットの1つFDX2に関しては、卵巣がん症例における遺伝子増幅を見出すとともに、種々の卵巣がん株において、その重要性を確認できた。さらに、今後のより詳細な解析を可能とするFDX2-iKO細胞を樹立することができた。
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自由記述の分野 |
婦人科腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣がん細胞の生存や増殖にとくに重要な代謝関連遺伝子を網羅的に知ることができた。中でも鉄硫黄クラスター生合成コア複合体FDX2サブユニットに関して、卵巣がん症例における遺伝子増幅が明らかになり、FDX2が卵巣がん細胞の生存や増殖に非常に重要であることを、多くの卵巣がん株にて実証した。さらにFDX2を誘導欠損可能な細胞株を作製した。このように、鉄硫黄クラスター生合成を標的とする新規卵巣がん治療開発に向けて、その基礎となるデータを収集することができた。
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